今までの職場の魅力に目を向ける

転職の目的は今までの職場における不満点の解消であることが多いが、それがうまくいかない理由になりやすい。
転職したものの満足できないという経験をした人は、今までの職場の不満点にだけ目を向けてしまっていることが多い。
転職を考える人は、給与の低さやキャリアアップの難しさ、残業の多さや休日勤務の必要など、様々な不満を抱えている場合がある。
しかし、その問題を解決できる職場を選んだにも関わらず、さらに不満が募ってくる人には共通する問題点がある。

今までの職場にあった魅力から目を瞑ってしまい、それを転職先に必要な要素として考慮していないために転職に失敗しているのだ。
転職しなければならないと思うようになると、職場に対してあまり良かった点が思い浮かばなくなっていることは多い。
しかし、一度職場を離れてみると、魅力があった部分が見えてくることは稀ではない。
たとえ給与は低くて残業ばかりであったとしても、仕事の内容には魅力があって前向きに働けていた時期も長かったというケースや、仕事の内容は満足できるものではなかったが、毎日定時通りに帰宅できてプライベートを充実させやすかったというケースもある。
こういった満足できていた点が転職先で存在していないと、不満点になりやすい。
それが当然と思い込むようになってしまっているからこそ、魅力のある部分だと気づかなくなっているためだ。
どのような魅力があったかを必死に考え、その魅力も兼ね備えている職場を選ぶのが、転職活動の際には欠かせない。